夫が帰ってきたら、まず顔を見る。

 

「今日は機嫌いいかな」

声のトーンを聞く。

ドアの閉め方を見る。

物の置き方を見る。

LINEの文章がいつもより短いだけで、

「何か怒ってる?」

と不安になる。

 

 

夫の機嫌が良さそうなら、

「今日なら話しても大丈夫かな」

と思う。

 

 

機嫌が悪そうなら、

聞きたかったことをやめる。

頼みたかったことも言わない。

子どもにも、

「今日はパパ疲れてそうだから静かにしてね」

と言う。

 

 

そんな生活が長く続いていると、

夫の機嫌を確認すること自体が当たり前になっていきます。

 

 

そして、

「どこの家庭でもこれくらい気を遣うよね」

と思うようになることもあります。

 

 

もちろん、夫婦だから相手の状態を気遣うことはあります。

 

疲れていそうだから今日はそっとしておこう。

仕事で大変そうだから話は明日にしよう。

そう考えること自体がおかしいわけではありません。

 

 

でも、

「相手を気遣っている」のか

それとも、

「相手を怒らせないために行動している」のか。

 

 

この二つは似ているようで少し違います。

 

 

今日は、

夫の機嫌を読むことが日常になっている人に、一度考えてほしいことを書きたいと思います。

 

「気遣い」と「顔色をうかがう」は何が違う?

 

例えば夫が仕事から疲れて帰ってきた。

 

妻が、

「今日は疲れてそうだから、話したかったことは明日にしよう」

と思った。

 

これは相手への気遣いかもしれません。

 

では、

「今この話をしたら怒られるかもしれない」

「機嫌を悪くされたら面倒だから黙っておこう」

「また何日も無視されたら嫌だから言わない」

と思って話すのをやめた場合はどうでしょう。

 

 

どちらも、

「今日は話さない」

という行動自体は同じです。

でも、その理由が違います。

 

 

一つは、

相手を思いやって自分で選んでいる。

 

もう一つは、

相手の反応が怖くて選択肢を変えている。

 

だから確認してほしいのは、

「私は夫に気を遣っている?」

だけではありません。

 

 

「私は何を避けるために、この行動を選んでいる?」

ということです。

 

いつの間にか「夫の機嫌」が家庭の天気になる

 

朝、夫が不機嫌。

 

すると家庭全体が静かになる。

 

子どもが騒ぐと、

「今は静かにして」

と言う。

 

 

テレビの音を小さくする。

聞きたかったことをやめる。

 

予定を変更する。

 

 

逆に夫の機嫌がいい日は、

家の空気も明るく感じる。

 

「今日は大丈夫」

と思って安心する。

 

 

こうして、

一人の感情によって家族全体の行動が変わるようになることがあります。

 

 

もちろん、人間なので誰でも機嫌の悪い日はあります。

 

 

家族が多少影響を受けることもあるでしょう。

 

でも、

家族全員が一人の機嫌を基準に行動する状態が日常になっていないか。

 

ここは分けて考えてほしいと思います。

 

自分の予定まで「夫の機嫌」で決めていませんか?

 

例えば友達から、

「今度ランチ行かない?」

と誘われた。

 

 

本当は行きたい。

でも最初に、

「夫、嫌がるかな」

と考える。

洋服を買いたい。

 

 

でも、

「また無駄遣いって言われるかな」

と考える。

 

 

新しい仕事を始めたい。

勉強をしたい。

美容院へ行きたい。

一人で出かけたい。

 

それでも、

「夫はどう思うかな」

が最初に出てくる。

 

 

もちろん、家計や子育てなど夫婦で相談が必要なこともあります。

 

 

でも、

自分の希望を考えるより先に、

「夫が許すかどうか」

を考えることが習慣になっているなら、一度その状態を見てみてください。

 

 

「怒らせない方法」を探し続けてしまう

 

夫の機嫌を気にしている人ほど、

「どう言えば怒らない?」

を一生懸命考えることがあります。

 

 

もっと優しく言えばいい?

タイミングを変えればいい?

LINEで伝えた方がいい?

先に謝ってから話せばいい?

夫が休みの日なら大丈夫?

もちろん伝え方を工夫することで、話し合いがうまくいくことはあります。

 

 

でも、

何度工夫しても、

夫の気分によって結果が変わる。

 

何を言っても怒られる。

意見を言うこと自体を嫌がられる。

そんな状態なら、

「もっと上手に伝える方法」

だけを探し続けても解決しない場合があります。

 

 

なぜなら問題は、

伝え方ではなく、

違う意見を言える関係になっているか

という部分にあるかもしれないからです。

 

夫の機嫌を読む生活になっていないか確認したい5つ

 

モラハラかどうかを診断するためではありません。

 

今の自分の生活を整理するために確認してみてください。

 

1.夫の表情や声を無意識に確認していない?

 

帰宅した瞬間に顔を見る。

LINEの句読点や返信時間が気になる。

足音。

ドアの閉め方。

ため息。

声のトーン。

そんな小さな変化から、

「今日は機嫌が悪い」

と判断していないでしょうか。

 

2.夫の機嫌によって、言うことを変えていない?

 

聞きたいことがある。

相談したいことがある。

 

 

でも、

「今日はやめよう」

となる。

 

 

それがたまにではなく、日常になっていないか考えてみてください。

 

3.自分より夫の気持ちを先に考えていない?

 

「私はどうしたい?」

より、

「夫はどう思う?」

が先に出てくる。

 

 

自分の希望が分からなくなっているなら、

長い間、自分より相手を優先してきた可能性もあります。

 

4.子どもにも夫の機嫌を読ませていない?

 

「今日はパパ機嫌悪いから静かにして」

「今は話しかけないで」

「それ言ったらパパ怒るよ」

こうした言葉を頻繁に使っていないでしょうか。

 

家庭の中で、子どもまで一人の機嫌を中心に行動しているなら、その状態も一度見てみてください。

 

5.夫がいない時だけホッとしていない?

 

出張。

飲み会。

残業。

夫がいないと分かった瞬間、

「今日は楽だ」

と思う。

 

 

好きなものを食べる。

子どもと笑う。

テレビを見る。

好きな時間にお風呂に入る。

そして夫が帰ってくる時間になると、また緊張する。

 

 

この差が大きいなら、

「夫がいる時の私は、何を我慢している?」

と考えてみてください。

 

夫の機嫌は、あなたが管理するものではありません

 

夫婦だから、

相手を思いやることは必要です。

 

 

でも、

夫が不機嫌になるたびに、

妻が機嫌を取る。

妻が謝る。

妻が予定を変える。

妻が子どもを静かにさせる。

妻が言いたいことを諦める。

 

それを繰り返していると、

いつの間にか、

夫の感情を管理する役割を妻が背負う

ようになることがあります。

 

 

でも、大人であれば自分の感情について自分で向き合う部分があります。

 

 

相手を思いやることと、

相手の感情すべてに責任を持つことは同じではありません。

 

「私がもっと上手にすれば」は一度横に置いてみる

 

夫婦関係で問題が起きると、

「私の言い方が悪かった」

「もっと優しくすればよかった」

「タイミングが悪かった」

と思うことがあります。

 

 

もちろん、自分の伝え方を振り返ることは大切です。

 

 

でも一度、

「私がどう伝えたか」

だけではなく、

「私は安心して意見を言える関係なのか」

という視点でも見てみてください。

 

 

伝え方を100点にしなければ話を聞いてもらえない関係なら、

妻だけが努力し続けることで解決できる問題なのかを考える必要があります。

 

 

今日から「私はどうしたい?」を一つだけ入れてみる

夫の機嫌を読むことが習慣になっていると、

 

いきなり、

「もう夫のことなんて気にしない」

と変えるのは難しいと思います。

 

 

だから、小さなところからでいい。

 

 

 

今日の夕飯、私は何を食べたい?

今日は何時に寝たい?

休日は何をしたい?

どんな服を着たい?

誰と話したい?

どんな仕事をしてみたい?

一日の中に、

「夫はどう思う?」ではなく「私はどうしたい?」

という質問を一つ入れてみる。

 

 

それだけでも、自分の感覚を確認する練習になります。

 

離婚する・しないを決める前に、自分の基準を取り戻す

 

「夫の機嫌を読んでいるなら離婚した方がいい」

と一律に考えているわけではありません。

 

 

夫婦関係を改善する人もいます。

 

今は離婚しない人もいます。

 

別居して考える人もいます。

 

離婚を選ぶ人もいます。

 

 

 

大切なのは、

誰かに答えを決めてもらうことではありません。

 

 

 

ただ、

夫が怒るから。

夫が嫌がるから。

夫の機嫌が悪くなるから。

それだけを理由に、自分の人生の選択肢が少なくなっているなら、

少しずつ、

自分の選択肢を増やしていく。

 

 

仕事。

お金。

住まい。

相談できる人。

自分の時間。

 

そして

 

自分がどう生きたいのか。

それらを一つずつ整えていく。

 

 

 

目指すのは、

夫の機嫌がいい日にだけ自由になれる生活ではありません。

 

 

 

夫の機嫌とは別に、

「私はこれを選ぶ」

と言える状態を作ること。

 

 

 

夫の顔色を見て何かを諦めそうになった時、

一度だけ自分にも聞いてみてください。

 

 

「夫はどう思う?」の前に、私はどうしたい?

そこから、自分の人生の基準を少しずつ自分に戻していけばいいと思っています。

 

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