夫に嫌だったことを伝えただけなのに、

なぜか最後には私が謝っている。

 

 

最初は、

「昨日の言い方が嫌だった」

という話だった。

 

 

でも夫から、

「じゃあお前はどうなんだよ」

と言われる。

 

 

以前の失敗を持ち出される。

私の性格について言われる。

昔の喧嘩の話になる。

「お前だって同じことしてるだろ」

と言われる。

 

 

一つずつ説明しているうちに、

何について話していたのか分からなくなる。

 

 

そして最後には、

「分かった。私も悪かった。ごめん」

と言って話を終わらせる。

 

 

夫は普通に戻る。

 

でも私は、

 

何か納得できない。

 

 

「私が謝ったから、やっぱり私が悪かったのかな」

「最初は何の話をしてたんだっけ?」

「私が細かいことを気にしすぎたのかな」

そんな気持ちになる。

 

 

もし夫婦の話し合いでこれが何度も起きているなら、

一度、

話し合いの中で何が起きているのか

を整理してみてほしいと思います。

 

 

自分にも悪いところがあれば、謝っていい

 

最初に伝えておきたいのは、

謝ること自体が悪いわけではありません。

 

 

夫婦で生活していれば、

自分が間違えることもあります。

 

 

言い過ぎることもある。

約束を忘れることもある。

相手を傷つけてしまうこともある。

 

 

そんな時に、

「それは私が悪かった。ごめん」

と言えることは大切です。

 

 

問題なのは、

自分が何について謝っているのか分からないまま、とにかくその場を終わらせるために謝ることが習慣になっている場合です。

 

 

例えば、

夫が妻に強い言葉を言った。

 

 

妻が、

「昨日の言い方は傷ついた」

と伝えた。

 

 

すると夫が、

「でもお前だって先週俺に○○って言ったよな?」

と言った。

 

 

ここで、

妻が先週言ったことに問題があったなら、それについては謝ることができます。

 

 

でも、

妻が謝ったからといって、

夫が昨日言った言葉についての話までなくなるわけではありません。

 

 

本来なら、

「先週の私の言葉については謝る」

そして、

「昨日あなたが言ったことについても話したい」

と、二つを分けることができます。

 

 

ところが、

すべてが一つに混ざってしまうと、

最後には、

「結局私も悪かった」

だけが残ることがあります。

 

 

気づくと「最初の話」が消えていませんか?

 

例えば、

「生活費について相談したい」

という話をした。

 

 

夫から、

「お前が無駄遣いするからだ」

と言われた。

 

 

妻は、

「でもこれは子どもの学校に必要なお金で……」

と説明する。

 

 

すると、

「そもそもお前は金銭感覚がおかしい」

と言われる。

 

 

そこから、

以前買った洋服。

外食。

美容院。

昔の買い物。

いろいろな話になる。

 

 

妻は一つずつ、

「あれは○○だったから」

と説明する。

 

 

最後には疲れて、

「分かった。私も気をつける」

と言う。

 

 

そこで話は終わる。

 

 

でも、

最初に話したかった、

「これから生活費をどうする?」

については何も決まっていません。

 

 

このように、

話し合いをしたはずなのに、最初の問題が残ったままになっていないでしょうか。

 

 

「謝れば終わる」を覚えてしまうことがある

 

何度話しても平行線。

夫はどんどん不機嫌になる。

声が大きくなる。

無視される。

家庭の空気が悪くなる。

 

 

そんな経験を繰り返していると、

「もう私が謝った方が早い」

と思うようになることがあります。

 

 

そして、

「ごめん」

と言う。

 

 

すると夫の機嫌が戻る。

 

会話も普通になる。

家庭も静かになる。

 

 

その瞬間は、

「終わった」

と安心します。

 

 

でも、

これが何度も続くと、

問題を解決するためではなく、夫の機嫌を戻すために謝る

ようになることがあります。

 

 

すると次第に、

何か問題が起きた時、

「どちらにどんな責任がある?」

ではなく、

「どうすれば早くこの空気を終わらせられる?」

を考えるようになります。

 

 

「私にも悪いところがある」と言われると何も言えなくなる

 

夫婦問題について考える時、

「あなたにも悪いところがあるでしょう」

と言われることがあります。

 

 

もちろん、その可能性はあります。

 

 

完璧な人はいません。

 

 

でも、

自分にも改善すべきところがあることと、

相手の行動について話せなくなることは別です。

 

 

例えば、

妻が約束を忘れた。

夫が怒鳴った。

妻は、

「約束を忘れたことはごめんなさい」

と謝ることができます。

 

 

同時に、

「でも怒鳴られるのは怖かった」

と伝えることもできます。

 

この二つは両立します。

 

「私にも悪いところがある」からといって、相手がしたことについて何も言えなくなるわけではありません。

 

話し合うたびに悪者になる人に確認してほしい5つ

 

夫が悪いのか、自分が悪いのかを決めるためではありません。

 

今の話し合いのパターンを見るために確認してみてください。

 

1.最初は何について話していた?

 

話し合いが終わったあと、

最初のテーマを思い出してみてください。

 

 

「昨日言われた言葉について」

だったのか。

 

 

「生活費について」

だったのか。

 

 

「子どものことについて」

だったのか。

 

その問題について、最後まで話せたでしょうか。

 

 

2.過去の失敗を次々に持ち出されていない?

 

今の問題について話しているのに、

「あの時も」

「前だって」

「お前はいつも」

と過去の話が増えていく。

 

その結果、現在の問題について話せなくなっていないか確認してみてください。

 

3.私は何について謝った?

 

「ごめん」と言ったあと、

一度考えてみます。

 

 

私は何を謝った?

本当に自分が悪いと思った?

それとも、

これ以上話すのが嫌で謝った?

夫に普通に戻ってほしくて謝った?

ここを分けてみると、自分の気持ちが見えやすくなります。

 

4.私が謝ると夫の機嫌が戻る?

 

謝るまでは無視される。

不機嫌になる。

会話をしてくれない。

 

でも謝った瞬間、普通に戻る。

 

この流れが繰り返されているなら、

自分が何について謝っているのかと一緒に、

謝ることが二人の関係の中でどんな役割になっているのか

も考えてみてください。

 

5.話し合いのあと、問題は解決している?

 

これが一番分かりやすいかもしれません。

話し合いをした。

自分も謝った。

夫も普通に戻った。

 

 

では、

最初の問題はどうなった?

生活費について決まった?

家事について決まった?

嫌だった言葉について話せた?

次からどうするか決まった?

何も決まっていないなら、

喧嘩は終わっていても、

問題そのものは解決していない

可能性があります。

 

 

「どちらが悪い?」から離れて考えてみる

 

夫婦喧嘩になると、

「どちらが悪いのか」

を決めたくなることがあります。

 

 

でも実際には、

一つの出来事の中でも、

それぞれが振り返る部分があることがあります。

 

 

だから、

「私が悪い?」

「夫が悪い?」

だけではなく、

少し質問を変えてみてください。

 

 

何が起きた?

私は何をした?

夫は何をした?

私は何について謝る必要がある?

夫側に考えてほしいことは何?

 

そして、

次からどうしたら同じ問題を減らせる?

こうやって一つずつ分けると、

「全部私が悪い」

という大きな塊ではなく、

具体的な出来事として見やすくなります。

 

話し合いのあとに「3つ」だけメモしてみる

 

「いつも話が分からなくなる」

という人は、話し合いのあとに簡単に書いてみてください。

 

 

①最初に何について話したかった?

②私は何について謝った?

③最初の問題は解決した?

この3つだけです。

 

 

夫を責めるための記録ではありません。

 

 

自分自身が、

「何について話していたのか分からない」

という状態にならないためです。

 

 

何回か記録すると、

同じパターンが繰り返されているのか。

毎回違うのか。

少し見えやすくなることがあります。

 

「私が悪い」と決める前に、自分の感覚を確認する

 

話し合いのあと、

夫は普通にテレビを見ている。

でも自分だけモヤモヤしている。

「解決したはずなのに、なんでこんなに苦しいんだろう」

と思う。

 

 

そんな時、

無理に、

「私が悪かったんだから仕方ない」

と終わらせなくてもいいと思います。

 

 

一度、

「私は何が嫌だった?」

「本当は何を伝えたかった?」

「その話はできた?」

と確認してみてください。

 

離婚する・しないより先に、自分の判断を取り戻す

 

「話し合いでいつも自分が謝るなら離婚した方がいい」

と一律に考えているわけではありません。

 

 

夫婦関係を改善する人もいます。

話し合い方を見直す人もいます。

第三者を交えて考える人もいます。

距離を置く人もいます。

離婚を選ぶ人もいます。

 

 

大切なのは、

夫が、

「お前が悪い」

と言ったから、

自分も、

「私が悪い」

と決めることではありません。

 

 

自分で、

何が起きた?

私はどう感じた?

私に改善できるところは?

相手に考えてほしいところは?

私はこれからどうしたい?

と考えられる状態を作ること。

 

 

そして、

仕事。

お金。

住まい。

子育て。

相談できる場所。

生活そのものについても、自分の選択肢を増やしていく。

 

 

離婚する。

離婚しない。

今はまだ決めない。

どれを選ぶとしても、

「夫にそう言われたから」ではなく「私はこう考える」から選べる状態を作る。

 

 

話し合いのあと、

「また私が悪かったのかな」

と思った時には、

すぐに答えを出さなくてもいい。

 

 

まず、

「そもそも私は、何について話していたんだっけ?」

そこから一つずつ整理してみてください。

 

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